Google、復讐ポルノ対策を強化 – StopNCIIのハッシュマッチング導入へ

Googleが復讐ポルノ対策を強化する。今後数ヶ月で、英国の非営利団体と連携し、StopNCIIのハッシュマッチングを検索で使用開始。


Googleは、非同意の親密な画像(通称「復讐ポルノ」)に対抗するため、英国の非営利団体とパートナーシップを結んでいる。今後数ヶ月のうちに、StopNCIIのハッシュを使用することで、検索結果において問題となるコンテンツの表示を防ぐ役割を果たす。

StopNCIIは、復讐ポルノに対抗するためのユニークな仕組みを導入している。たとえば、ネット上に公開されたくない画像がある場合、その画像を端末上で選択すると、StopNCIIがファイルのデジタルフィンガープリントを作成し、そのハッシュがサービスにアップロードされる。この際、写真自体はデバイスから出ることはない。次に、StopNCIIがパートナー企業とハッシュを共有し、もし元恋人がこの写真をアップロードしようとした際には、自動的に削除される仕組みだ。

ただし、このシステムには限界がある。まず、既知の画像にしか対応していないため、他の人が持っている画像に関しては別の手段を講じる必要がある。また、AI生成の画像、音声録音、テキストチャットには対応していない点も留意すべき。

Googleのこの試みは、NCIIに対抗する初めての取り組みではなく、10年前に復讐ポルノの削除リクエストシステムを導入したことがある。2024年には、ディープフェイクNCIIの削除を簡素化する施策を実施した。Googleのプロダクトマネージャー、グリフィン・ハント氏は「インターネットの広大さを考慮すると、影響を受けた方々の負担を軽減するために、やるべきことはまだたくさんある」と述べている。

18歳以上の方は、自分の写真をプロアクティブにフラグ付けするため、今すぐStopNCIIを利用することが可能だ。公式ウェブサイトに行き、ケースを作成すればよい。ただし、このサービスはヌードや半裸、性的行為を含む画像に限られており、写真自体は決してデバイスから外には出ないため、プライバシーが守られる。


以上のように、Googleの新たな復讐ポルノ対策は、プライバシーを重視しつつ、利用者を守るための重要な一歩と言えるだろう。各種サービスがこの取り組みに参加しており、今後もさらなる対策の進展が期待される。

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